粋な生活

人生は思い出を作るプロセスである ― エリック・クルーガー

黒から始まる悲劇の物語

こー見えて、俺は本が好きだ。

以前は年間200冊を読んでいた。

まぁ、今じゃ、月2冊くらいだけどさ。

だから、日曜日の日経新聞で書評を読むのが好きだ。

今回、「黒の文化史」が興味深かった。

昔は黒は白の対立軸として邪悪なものをあらわしてきたけど、今はファッションといい魅力的な色になっている。

いつから黒は人間にとって身近なものに変わったのか?

答えは、19世紀後半らしい。

俺は歴史に詳しくないから、その時代に何があっかしらないけど、ライフスタイルも大きく変わったんだろうね、きっと。

「十九世紀を概観しようとすると、人々が好んで着た上品な黒と、機械革命から派生した工場の黒、引いては悲しみの黒との関係に思いを馳せずにはいられない。」

人が、闇である黒を愛し始めたとき、間違いなく、魂を悪に売ったんだろうね。

そして、白の裏側でしかなかった黒を表にすることで、人間の悲劇は始まったのかもしれない。

今、イスラム国が牙を向いているサイクス・ピコ協定が、第一次大戦で制定されたように。